イオちゃんかわいい
- 木原 ゆい
- 2017年1月23日
- 読了時間: 4分
こんばんはー!
木原さんです。(※ゆいせるです)
Comic City 大阪 109 の「PSO FES」にて、
ペーパープチアンソロジーというものを発表したのですが、
(以前のブログ記事へ飛びます)
その、裏面に書かせていただいた、
俺サポ ショートストーリー
を、公開しちゃいます!!
(ちなみに表面は、わたしたちメンバーの一言コメントと、そゆぁの描いたイオちゃんでした! そちらは当日お会いできた方のみのお楽しみということで、シークレットですー)
それではそれでは、
「俺のサポパが帰ってこない」ショートストーリー、
そんなに長くないのでぜひ読んでいってくださーい
(ブログページへ飛びます)
あの事件のせいで中止になってしまった文化祭は、何事もなかったかのように、別の日に振り替えられた。 マトイは隣で、バナナチョコクレープをもしょもしょ。 「とりあえず下の階から一通り回ってみようか」 「ほうひよーう(そうしよーう)!」 ほっぺに生クリームついてる……まあ、幸せそうだからいいか。 「よう、センパイ。よければちょっと休憩していけよ」 あるフロアに着いたとき、突然聞き覚えのある声に呼ばれた。 「弓道部の和風喫茶へようこそー!」 そこにいたのはイオだった。 「和風喫茶?」 「弓道部は今年は喫茶店をやってるんだ。もしよかったら弓道の体験コーナーだけでも」 袴姿の学生たちが接客しているのが見えた。茶屋モチーフの教室の中には赤い長椅子がたくさん用意されていて、まるで歴史のある場所にタイムスリップしたよう。黒板の前にある射的屋さんのような場所が、弓道の体験コーナーかな? マトイは残りのクレープを一気に飲み込んで、イオを舐めるように視線を這わせた。 「あの人たちのように袴は着ていないの?」 そういやいつものパーカー姿だ。ブレザーの代わりにいつもパーカーなところもツッコミを入れたいところだけど。 「おれは裏方。一応高校の文化祭だし、先輩たちにしか喫茶店のメニューを出すとか、弓道の体験スペースの案内係とかは割り振られていないんだ」 そういやイオは、まだ中学部なのに上手にフォトンが使えるから、部活動だけ飛び級してるんだっけ。 空いている席に案内してもらい、マトイとメニューを見つめる。 「和風喫茶へようこそー! あたしは部長のアザナミっていうんだ。よろしくね。……そのままの名前とか言わないでよ、これでも必死に店名考えたんだから」 とりあえず、三色団子を注文した。すぐにピンクと白と緑のお団子がやってくる。 そこへバレットボウを担いだイオがやってきた。 「それにしてもあんた、けっこう有名人だったんだな。文化祭の日、あんたが世界を救ったんだろ?」 「世界を救っただなんて、そんな大したことしてないよわたし」 「そんな謙遜するセンパイにはぜひ、そこの体験スペースで力を見せつけちゃっていってよ」 マトイにやってみるかと聞いたらお団子を咥えながら首を左右へ振ったので、わたしひとりで窓際の体験コーナーへと足を運んだ。 明らかに本格的なセットがあった。教室の端から端までを使ったコーナーに立つと、自然と部屋の全員の視線が集まってくる。軽く作法を説明してもらい、弓を受け取った。 「特別に許可を貰えました、おれの真似をしてください。的を見て、呼吸を整えて。武器と呼吸を合わせながら額へ拳を近づけるんだ。弓を引き絞って、フォトンを籠めて……」 右肘を顔の横まで引いた瞬間、矢の先端に光が纏った。自分の体を介して矢へとフォトンを流し込む。手が震えて、照準が、定まらない。 「センパイ、力を抜いて」 中心に来た。 そう感じたときには、わたしの手を離れた矢はフォトンの渦を巻きつけて、的の……若干右寄りに刺さっていた。 「わあ! すごい!」 喜ぶマトイが駆けよってくる間も、イオからはしっかり最後まで弓道の作法を教えてもらった。 「センパイ、弓道部入れば?」 「うーん、部活動はもう少し学校に慣れてからでいいかなぁ」 勉強だけで今はちょっと精一杯かも。 「気が向いたらぜひ来てくれよな! センパイは普段、アサルトライフルやツインマシンガンを使っているからか、意外とやりやすかったんじゃないか?」 部員の人にお褒めの言葉を頂きながら、イオには廊下まで先導してもらい、弓道部の展示教室を後にした。 「次はどの教室へ入ってみようか?」 「あ、いい匂いがした気がする」 「わたあめ屋さんがあるね」 まだマトイはおなかが空いているようです。 「次行ってみよう!」
だんだんマトイのキャラ崩壊の進む俺サポですが、
今後も公式のストーリー配信を楽しみながら、
ぽちぽち作っていきたいと思っています。
よろしくお願いしまーす!

そゆぁイオちゃんを ちらっ